視界良好、障害物なし。

私が思う幸せは、あなたが思う幸せじゃなかったの。

挿話

 小4のとき、転校してきた子がいた。

その子は私が通ってた保育園の、園長先生の孫だった。
私が小学校で一緒に行動してた子には保育園から同じだった子が多くて、その子と面識があったらしくすぐに仲良くなった。
クラスも違って昔から人見知りだった私は、家が近くて数人で一緒に帰ってた以外は特別親しいこともなかった。
 
多分、5年と6年で同じクラスだった。
小5の少年自然の家、小6の修学旅行では同じグループだったり同じ部屋だったりした。
夜中にジャニーズのコンサートとファンの真似をして騒いでいたら先生に怒られた。
中1でも、その子と同じクラスだった。
でも中学校1日目、私は何となく居心地の悪さを感じて、小学校で仲の良かった子たちと少し距離を置くようになった。
 
部活は一部の人を除いて、最初に何処か入部することが決められていて、運動も楽器も嫌いだった私は親戚の上級生がいる美術部に入った。絵は得意じゃない。
その子たちはソフトテニス部だった。
その後、風邪を長引かせたその子は少しの間学校を休んでいた。
そこから教室に来なくなった、後から本人は休み癖がついてしまったと話していた。
 
中2の夏、私は妹が夏休みの宿題に使う画用紙を買うためホームセンターにいた。
そこで久しぶりにその子と出会った。
不登校にはならず、教室に行きづらいような人のための別な教室に通っているらしいことは噂で聞いていた。
同級生は誰も学校で彼女と会ったことはなかったけど、夏休み明け、私だけ自由に出入りしてよくなった。
 
午前中の20分程度の休み時間や昼休みに私はそこに行って、学校が早く終わるような日はときどき一緒に帰るようになった。
仲のよかった子たちは興味を示して、教室から出てくる私によく質問するようになった。
仲のよかった子2人と3年で転校してきた子が、学外でもいいから会わせてと何度も頼みこんできた。
私が伝えると、私の家で、私がいるならいいよ。
 
距離を置いてる人間をあまり招きたくなかったけど、2人とは遊んだことが皆無なわけでもなかったし、これ以上頼まれるのも面倒で、そういう予定が土曜に出来た。
3人は5時だか6時だかまでいたけど、その子は予定があるからと3時すぎに帰った。
彼女たちは私に用はないので、数時間部屋の隅っこでぼーっとしてた。
 
そういう記憶が、あるとかないとか。
その子とは高校も同じで3年間同じクラスだった。
めちゃくちゃ余談だけど、声優の花澤香菜さん(一番いい角度)に似た可愛い子だった。
広告を非表示にする